【ピアノ】指が動かない・転ぶ原因は脳にある?「指の独立」を最速で叶える練習法

ピアノを弾いていて、指が動かない・転んでしまう、などの悩みはありませんか?
実は、ピアノを自由に弾きこなすには「指の独立」がとても大切です。
今回の記事では、脳科学の観点から“最速最短”で指の独立を達成する練習法(フィジカルトレーニング)を紹介します!

この記事はカラダ♮のYouTubeで発信している動画の内容を記事に直したものです。
映像を見た方がわかりやすい所も多々ありますので、ぜひ動画も参考にご覧ください!

指の独立のためのフィジカルトレーニング

1.自分の右手の1から5の指を、どの鍵盤でもいいですから白鍵にそれぞれ順番に当てがってみてください。そして親指を押さえたまま、残った他の指4本で鍵盤を順番に弾いてみましょう。(親指がドをおさえている場合、レミファソファミレという風に繰り返し弾いてみる。)

2.次は人差し指を使って鍵盤を押さえたまま、他の4本の指で鍵盤を弾いてみてください。人差し指が力が抜けてきてしまって、上がってしまったりすることのないように気をつけてください。

3.同じように中指で鍵盤を押さえながら、他の4本の指で鍵盤を弾いてください。薬指で押さえながら、他の指で鍵盤を弾きましょう。小指で鍵盤を押さえながら、押さえ続けながら他の4本の指で鍵盤を弾きましょう。

4.そして今度は親指と人差し指、2本の指で鍵盤を押さえ続けたまま、残った3本の指で鍵盤を弾いてみましょう。親指と中指で鍵盤を押さえたまま、残りの3本で鍵盤を弾きます。同じように親指と薬指、そして親指と小指、押さえたままで残りの指を動かしていきます。

5.同じことが人差し指と中指人差し指と薬指人差し指と小指、また中指と薬指中指と小指、そして薬指と小指にも言えます。一つのセットにつき10秒程度で結構ですから、リラックスしてゆっくりと楽に構えてやってみてください。

全てのセットができたら、動きをやめて、自分の右手指を感じてみてください。何もしていなくとも、軽い感じがするなど、変化を感じ取れるかもしれません。
それでは、ピアノでいつも弾いている曲を弾いてみてください。
いかがでしょうか?普段より右手の動きが安定していて、簡単にコントロールできませんか?

なぜ動きやすくなるのか?

ではどうしてこのような変化が起きるんでしょうか?

実は、脳の中には指一本一本に対応した「担当エリア」が決まっています。人差し指を動かす時は「人差し指エリア」が、中指の時は「中指エリア」が活動するのですが、これらのエリアは脳の中であまりにも近くに並んでいます。そのため、お互いの信号が干渉してしまい、「人差し指だけ動かしたいのに、つられて他の指まで動いてしまう」という現象が起きるのです。
これこそが、指を緊張させ、指が動かなくなったり転んでしまう原因です。

そこで、干渉し合う指の神経を脳内で「独立」させるトレーニングが必要になります。今回のように、例えば「人差し指で鍵盤を押さえ続ける」と、脳内の人差し指エリアはずっと活動したまま(オンの状態)になります。その状態で、隣り合う他の指を動かしたり止めたり(オン・オフ)するのです。こうすることで、脳は「人差し指」と「他の指」の動きを明確に区別して学習し、それぞれの指を独立してコントロールできるようになります。

同じことを親指、中指、薬指、小指にも適用しましたね。そして2本指の動きもしました。

このような練習法は、ピシュナやハノンなどの有名な教則本にも見られます。しかし、そうした本では例えば「薬指の独立」=「薬指を押さえたまま他の指を弾く」といったパターンがあまり出てきません。
そこで私がおすすめしたいのが、ブラームス 51の練習曲です。特に14番から16番は、今回お話しした「指を独立させる原理」そのもので書かれています。興味のある方は、是非そちらも練習してみてください。

今回紹介したフィジカルトレーニングは毎日10分を2週間続けて、その後は思い出した時に、数ヶ月に1回程度やるだけでも十分効果が上がります。

カラダ♮について

カラダ♮では、すべての音楽家が「もっと自由に、もっと楽に」演奏できるように、脳科学に基づいた情報を発信しています。他にもたくさんの役立つ記事がありますので、まずは興味のあるものから読んでみて、脳神経を変化させるための知識を学んでみてください。

もし記事を読んで、「もっと体系的に、実践的に学びたい」「演奏家としての『身体の土台』そのものを作り直したい」と感じたなら、動画講座「ゼロから始める音楽家のためのフィジカルトレーニング」がその答えになります。
今回紹介したトレーニングも有効なものですが、あくまで一つの例に過ぎません。動画講座では「脳神経の学習法則」を一から順序立てて学び、理論から実践方法までを包括的に習得できます。受講後には、「なぜ弾けないのか?」の根本原因が自分で分かるようになり、あなただけの練習法を編み出せるようになるでしょう。

今回のフィジカルトレーニングは、右手でやってもらいましたが、もちろん左手でも同じようにできます。
まずは片手ずつフィジカルトレーニングをやってみて、慣れてきたら両手一緒にやってみましょう!
右手1週間、左手1週間、両手で1週間、合計3週間であなたの指は別人のように”独立”し、驚くほど動きやすくなるはずです!
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