vol.17 “個性が大事!?”【フェルデンクライス博士の言ったこと】

フェルデンクライス博士の顔

There are great similarities in men but there are individual modes of action, movement, feeling, and sensing which make each individual a unique case, and in my work he must be treated to help him in his uniqueness.

わたしたちは多くの点で似ています。しかしそれぞれのふるまい方、動き方、感じ方、受け取り方が、その人を個性的な存在にします。
わたしのメソッドでは、人はその個性にしたがって助けられ、扱われなければいけません。

— モーシェ・フェルデンクライス

引用著作 : The Elusive Obvious – p72

by Moshe Feldenkrais
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カラダ♮の解説

これを書いている私も、読んでいるあなたも人間です。
人間である限り、一般化できる特性を持っています。
目は二つ、口は一つで、手足が二本ずつあります。直立歩行をし、複雑な言葉を操り他人とコミュニケーションをとります。
遺伝子が欠損している、事故に遭った、などの特別な事情はこの限りではありませんが、それは一般化できる本来の特性ではありません。

それにも関わらず、わたしたちは一人ひとり異なった個性的な存在です。
生まれ持った遺伝子情報が違い、生まれてから経験したものがそれぞれ異なります。
指紋や網膜の違いで個人を判別する生体認証や、臓器移植などにおける拒絶反応の話を知っている人も多いでしょう。

フェルデンクライス・メソッドを実践する人は「一般化できる性質」と「個人独特の性質」、両方を大切にしましょう。
特に現代社会では、全てが一般化できるかのような錯覚に陥りがちです。
全ての人が「普通」ではない事実に気付ければ、特別である自分を感じ、知っていくプロセスを楽しめるようになるでしょう。

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