vol.44 “姿勢は良くするには!?”

Impulses affecting posture come from a number of sources:

1.The labyrinths with the otoliths and the semicircular canals.
2.The proprioceptive sense organs.
3.The exteroceptive nerve endings.
4.The interoceptive or visceroceptive innervations.
5.Teleceptors.

姿勢に影響する刺激は、いくつかの発生源から生じます。


1.内耳の耳石と三半規管
2.筋肉、腱の感覚
3.皮膚の感覚
4.内受容感覚、または内臓感覚
5.目、耳、鼻などで知覚する感覚

引用著作 : Body & Mature Behavior – p76

Enokuからの解説

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と美人の立ち振る舞いを形容して言ったりします。

皆さんは良い姿勢になりたいでしょうか?

あまり知られていませんが、姿勢を保つ(重力に対して身体を真っすぐにし、バランスをとる機能)のはとても反射的な動きで、前頭葉を含む脳の三分の一程度を失っても(意志的な動きがなくなったとしても)問題なくできます。

もちろん意図的に姿勢を変えることはできますが、一時的なものですぐに本能的なものに戻ってしまいます。

猫背や反り腰を自分の意志では矯正できないのはこのためです。

姿勢を良くしたいならば、(1)内耳と三半規管が正常で、(2)筋感覚や(3)皮膚感覚が調整されていて、(4)内臓(感情と関係し、姿勢に影響)も健康である必要があります。

その上で、(5)目や耳、鼻からの刺激に対応して身体が自然に反応します。

フェルデンクライス・メソッドでは(2)筋感覚、(3)皮膚感覚を調整することができるので、立ち振る舞いが自然に良くなるのです。

このように人間は、姿勢ひとつとっても複数の機能の上に成り立っていて、自分の意志でコントロールできるように錯覚しがちですが、ほとんどのものは脳の自律的なコントロールに任せられているのです。