vol.29 “腰を動かすべし!?”【フェルデンクライス博士の言ったこと】

フェルデンクライス博士の顔

If you move your pelvis, your arms and legs organize themselves to do just the thing that you need. […]
The movement must initiate from the pelvis, not the hand, nor foot, but the direction of the movement is given by the movement of the head.

もし骨盤を動かすなら、腕や脚は必要に応じて勝手に順応してくれます。
動きは骨盤から始めるべきです。手でも足でもありません。
しかし、動きの方向性は頭によって与えられます。

— モーシェ・フェルデンクライス

引用著作 : The Master Move – p39, 42

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カラダ♮の解説

腰や骨盤が自由に動かないと、効率のよい動きはできません。
本来腰や骨盤がになうべき役割を、手足や胸、肩が代わりにやってしまっていると、動きに抵抗感が出てきます。
それどころか負担がかかり過ぎた部分は痛み始め、骨や腱が傷ついてしまうことすらあります。
問題は痛む部位にあるのではなく、腰と骨盤の使い方にあるのですが、なかなかそれに気付ける人は多くありません。

そのためフェルデンクライス・メソッドでは、足を動かすことで間接的に、骨盤に楽で大きな動きを促すレッスンがたくさんあります。
そういったレッスンの後、たくさんの方が首や肩の解放、呼吸の楽さ、重心の安定などを感じます。
興味深いことに、その際、骨盤が動きやすくなった自覚は持たない人が多いです。

また、腰の動きだけでなく、頭の向きもとても大切です。
私たちは見たものや、聞こえた音、嗅いだ匂いに対して、顔を向け、動き始めるようにできています。
ですから頭は司令塔のような働きをしており、動きの方向性を決定付けます。
どんな動きでも上手くいかない時は、顔がどこに向いているかもチェックしてみましょう。

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