vol.21 “速いことと急ぐこと!?”【フェルデンクライス博士の言ったこと】

フェルデンクライス博士の顔

We can distinguish between speed and hurry.
A person in a hurry is a person that realizes that he or she is too slow.
If he weren’t too slow there would be no need to hurry.
For a person who’s in a hurry, you can be sure that inwardly that person feels, “I am slow, I’m no bloody good.
”And you will find that there is a disturbance that permeates the whole being.

速いことと急ぐことの差を識別しましょう。
急いでいる人は、自分が遅すぎると感じている人です。
遅すぎないのであれば、急ぐ必要がありません。
焦っている人は「自分は鈍い。全然ダメだ。」と内心感じているのです。
そうすると、あらゆる面において学びに邪魔が入ります。

— モーシェ・フェルデンクライス

引用著作 : The Master Move – p187

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カラダ♮の解説

これを書いているわたし自身が、身に覚えがあり過ぎて辛いのですが・・・、
皆さまは「速いこと」と「急ぐこと」の識別ができておられるでしょうか?
急ぐことは焦りから生まれ、学びに邪魔が入ります。
しかし、速く動くことは本来の機能を活かすことで、人間にとって喜びです。
喜びはあらゆる面で、学びに味方します。

何かを得ようと、学習しようとする時、急ぐことによっては達成できません。
本来与えられている機能を十分に認識し、活かすことによってしか得られないのです。
神経系の成長は「不可能を可能に、可能を簡単に、簡単を優雅にできるようになる(“Make the impossible possible, the possible easy, the easy elegant” – Moshe)」の過程です。
不可能を努力でなんとか克服することとは少し違います。

全然だめだと思った時にこそ、急がずに立ち止まって、本来自分に与えられている機能を十分に活かせているか感じてみましょう。
簡単であるからこそ、速く動けるのです。

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