vol.41 “気付いていない!?”【フェルデンクライス博士の言ったこと】

フェルデンクライス博士の顔

We do much without knowing consciously how we do it.

わたしたちは、どのようにしているか気付かずにたくさんのことをしています。

— モーシェ・フェルデンクライス

引用著作 : The Elusive Obvious – p09

by Moshe Feldenkrais
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カラダ♮の解説

フェルデンクライス・メソッドのグループレッスンは「Awareness Through Movement」と名付けられていて、その意味は「動きを通しての気付き」です。
(頭文字を取って「ATM」と呼ばれることもあります。)

モーシェが言う「気付き」は、単に意識がある状態や、意図的に動いている状態とは違います。意図的ではあっても、気付きがない動きはあります。
例えば、みなさんは毎日、家の階段を上り下りされていると思いますが、その段数を言うことができるでしょうか?
・・・毎日の動作なのになぜ覚えていないのでしょうか?もしも段数を言おうとするならば、何回足を動かしたのかを意識して、数えなければいけませんね。

それと同じように、自分がどんな風に立ったり、しゃがんだり、歩いたりするかにも「頭がどう動くか、骨盤がどこにあるか、反対の手は何をしているか」など、様々な感覚に気付くことが出来ます。

フェルデンクライス・メソッドの「気付き(awareness/conscious knowledge)」とはこの意味での自覚のことです。
単に目が覚めていて、先生の指示通りに動くのを意味するわけではありません。
意識を用いて、自分の動きに注意を向けながらレッスンを受けると、たくさんの効果が期待できます。
「どのようにしているかに気付く」ために動いてみましょう。

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